とある朝。





「要くーん、起きてー」



「……」



「お!き!て!」



「ん〜やだぁ〜…」




「やだじゃない!起きて!」




「……」



「葵くん!」



「…おはよう、光璃」



最近、この男。



夜寝れるようになってから、朝寝起きは悪いし。


そのくせ葵くんって呼べばすぐ起きるし。




なんなんだ、ほんとに。




「要くん。」



「葵だよ」


「葵くん。」



「葵だってばー、みーつーりー」




そう言って抱きついてくる要くん。