「さ、櫻井苺花です……」


私の顔は絶対に赤い……。
それはきっと、自覚しちゃったから。


私は---


「俺は石川翔太!よろしくな、苺花ちゃん。」


ポンっと私の頭を叩いて言う彼に
さらに私の顔が赤くなった。


「1人では帰れないよね?」


「あ、大丈夫です!隣に住んでる幼なじみにラインするので。」


「そう。じゃあ、またね。校舎であったら話しかけてね?」


王子様みたいな表情で笑う石川先輩は他の男の子とは、比べものにならないくらい……


「かっこいい……」