「何が?」


きっと京ちゃんは私がなんのことで
謝ってるのか気づいてる。


「私……料理も出来なくて……」

落ち込む私の頭にぽんっと手を置き、優しく笑う京ちゃん。


「あー!お腹空いたなぁー!」


京ちゃんの答えは慰めじゃなくて、暗い雰囲気をぶち壊すことだった。


「苺花、早く飯にしようぜー!」

「京ちゃん……」


ぐいぐい優しい手が私の手を引く。


食卓に着くと向かい合わせに用意されたふわふわのオムライス。


もう既にケチャップがかけられていた


「えっ?」