あいつは昔から雷が嫌い。
急いで部屋を飛び出すと、廊下で蹲っている小さな体が見えた。


「苺花!」


「京ちゃん……」


耳を塞ぎながら俺を見る苺花。
あ……やべぇかも。


「大丈夫か?」


「ふぇっ……うぇん……」


大丈夫……なわけねーんだよな。
昔から怖いんだから。


「き……京ちゃん……腰ぬけちゃった……お願い……ぎゅってして?」