ーーーポンッ。


頭が急に温かくなった。


京ちゃんがいつのまにか、こっちに
来ていて私の頭に手を置いていたから


「ごめんな、俺があんな振り方したから。でももう二度とお前を離さないから。」


京ちゃんには私の考えていること
なんてすぐにバレちゃってるんだ……


「不安にさせてごめん。」


ぎゅっと抱き締められて少し痛い。


わかってる。
あの日、痛かったのは私だけじゃない


一人で抱え込んでいた京ちゃんも
きっと私と同じくらい泣きたかったんだよね。


「もう離さないでね!」


涙を堪えてそう言った。


「当たり前!」


京ちゃんも私の元気な顔を見て安心したのか笑顔を見せてくれた。