「教えろよ。」


「ひっ⁉︎」



ぐっと真里の胸ぐらを掴む。



いや、殴らねーよ?


殴りたいけど、いくら俺でも
女に手出しはしねぇ。


「ごめん……なさい。」


真里は掠れたような小さな声で
謝罪をした。


「あたし、京平が好きだった。だから苺花ちゃんがうらやましくて憎かったの。だからあの日呼び出した。苺花ちゃんを。嘘ついてまであたしの傍にいてほしかったの!」


真里はぶわっと涙を流す。
マスカラやアイライナーが涙のせいで黒く滲んでしまっている。