先輩のこの顔は……



わたしが先輩を振った時の切ない表情なんだ。


「先輩……」


先輩が悲しい気持ちでいるって
わかったら無性に悲しくなってきちゃって再び涙が溢れ出る。


「泣くなよー、苺花ちゃん。」


「ぅー……」


「俺が悲しい気持ちでいるかもって思って泣いてんだろ?」


先輩はなんでもお見通しだ。


「俺なら大丈夫!大西くんが相手なら仕方ないよ!それより、苺花ちゃんの体調良くなったらクレアモール行こう!」


「はい!土曜日なら空いてます!」


ごしっと無理やり涙を拭いて笑う。