「わぁっ……綺麗……」


まるで遊園地みたいなおっきくて
ネオンの光に包まれた観覧車


まだ5時だけど、冬は太陽が沈むのが早い。


だからこの時間にライトアップが
始まったんだろう。



「早く。行こうぜ!」


「待って!京ちゃん!」


ぐいっとわたしの腕を引っ張り、観覧車の方向へと走っていく京ちゃん


そんなに走ったらわたし転んじゃうよ……