いつか……いつかこの手も幻に
なっちゃうんじゃないかって怖くなった……



「苺花?」



気付いたらわたし、京ちゃんの手を
力強く握りしめていた。


離れないでって心に強く願いながら



「京ちゃんはわたしの前からいなくならないよね?」



泣きそうな声で尋ねると……



「苺花、観覧車好きだろ?ここ出たら一緒に乗らねぇか?でかい公園に観覧車あるからさ。」