「38,8°C……。熱高いわね。すぐ帰さないと……」


保健の先生がしかめた顔をして
体温計を読み上げる。



「大西くん、ちょっとそこにいてもらえる?先生席外すから。」


「あ、はい。」



どこに行くつもりなのか先生は
保健室を出て行った。



「苺花……」



さっき真里に頬を引っ張たかれてたよな


叩かれた右頰に手を添える。


熱があるせいで熱かった。