「じゃあ、30秒経ったらオーブン開けてね?」


「うん。わかった。」



キッチンにて彩ちゃんに言われた通りの手順でケーキ作りを始めて、ついに最終段階を迎えようとしている。


ーーーガチャッ


オーブンの扉を開けるとふんわりとしたいい香りが鼻を掠めた。


「わーっ、できてる〜!」


ケーキを取り出してみると、しっかりとチーズケーキになっていた。


「ほんとだ。おいしそう♪」


彩ちゃんも出来上がったケーキを見て嬉しそうに微笑む。