何だか気まずい。



あの日、熱で倒れた私を運んでくれたのは先輩だった。



それなのに私は(ほぼ一方的にだけど)京ちゃんと帰っちゃった。



「熱下がった?」


「あ、は、はいっ!」


「ふっ……そんな緊張しないで?怒ってないから」


動揺しまくる私を見て、笑みを零し優しい表情で笑う先輩。