って、全然忘れられてない。



未練タラタラだ。



「京平には悪いけどさぁ。」


麻里はチョコアイスを一口食べると
口を開いた。



「ん?」


「あたし、苺花ちゃんって苦手だった」


悪びれた顔もせず、俺の大好きな奴の悪口を言いはじめる。


「甘えん坊でぶりっこだし、天然ってあれ絶対作ってるしさ、見ててうざかった。」


「………」


「あ!そうだ!一緒に苺花ちゃん、いじめない?」


「は?」


冷めた声色。
苺花を……いじめる?


こいつ、何言ってんだ?