「結菜ー」



「あ、はい!」


振り返ると、林先生…どうしたんだろ

怒られるパターン?笑

私何したっけな…




「結菜、電話、出て!」



「あ、ぁ、はい!」


ふぅ~、怒られる感じじゃなかったから良かったわ



「…もしもし」


「もしもし!お電話変わりました、木村結菜です」


「あのね、結菜ちゃん、
今シーズンのジュニア選手権の選手として、出てもらえない?」


「え、いきなりですか!?」


「実はね、ひとり選手が欠場することになっちゃって…」


「そうだったんですね…」



「それで、結菜ちゃんに出れもらえないかなと思って」


「それってほんとにわたしでいいんですか?」


「もちろんだよ!
結菜ちゃんの技術はみんな認めてるよ!」



「ほんとですか!?」


「それで…どうだい?」


「やりたいです!
やらせてください!お願いします!」