北島が入社した時はまだ高校卒業して間もない18歳の時だった。彼女は幼い頃からスイミング教室にも通いとてもセンスがあるのかトントン拍子で級は上がっていった。インターハイなどにも出場した。ただプロの選手として活躍するかどうかとなるとそこまで力のある選手でもなかった。腕が良く後輩想いだった事から社長は北島に正式に社員として入社しないかと提案したのだ。


「選手コースを育成するコーチにならないか?」と……私としてはそれがとても気に入らなかった。だから入社してかは私は様々な嫌がらせを北島にした。最初は目も合わせなかった。挨拶もぶっきらぼうに返しては