『…あっ!先輩のお家はタコさんウインナーなんですね!』
1メートル先から見えた先輩のお弁当。
とても可愛らしいお弁当だけど、誰が作ってるのかな?
「…可愛らしくて悪かったな」
『え、ちちち違いますよ!そんな事1ミリたりとも思ってませんから!
…ただ、このお弁当は誰が作ってるのかなーって思ってただけです』
「……………自分で作ってるけど」
へえー、ってええええ!?この愛くるしいタコさんウインナーをはじめとするほんわかしたお弁当、先輩が作ってるの!?!?これがギャップ萌えというやつか!美味しそう…………
「心の声ダダ漏れ」
『え、嘘!?ごごごごめんなさい!』
聞こえてた!?どうしよう、絶対距離置かれるって…!!
「食べる?」
『うわあ分かってますごめんなさいつい心の声が出てしまっただけで距離は置かないで………へ?』
「だから、食べる?」
硬直中。
ええ!?いいの!?食べてもいいの!?先輩の手作り弁当を!?明日世界滅んだりするのかな…!?
「食べないならいいけど」


