「ほら、ここ」

「美味そうじゃん」

「だろー?」

「じゃ、行くか」

「腹減ったー」

スマホの地図を見て街中を歩く。

浩太はいつも通りニコニコしながら

俺の横を普通に歩いてる。

彼女のみのりちゃんには絶対にしないくせに。

「っ、」

隣の浩太が息を呑む声が聞こえた。

「浩太?どーした?」

足も止まってただ前の1点を見つめてる。