私は、気持ちの整理がなかなかつかず、数日間、お店を開けることが出来なかった。

私が落ち込んでいるのを香織たちは元気づけようとお店に顔を出してくれていた。

香織「マスター。ちょっと体を休ませるためにも旅行に行ってきたら?」

朝比奈「えっ?旅行?」

典子「そうですよ。マスターも体を壊したら私たち嫌です。」

香織「本当なら私たちも一緒に旅行に行ってもいいんだけど、私たち学校があるから。」

香織「可愛い女の子と一緒に旅行に行けないマスターの気持ち分かってる。うんうん。」

朝比奈「おいおい。」

旅行かあ。そうだなあ。気晴らしに一人旅でもしてみるかなあ?

数日後、香織、典子、舞に駅で見送られ、私は電車に揺られ当てもなく旅に出かけた。