俺をもっと欲しがって。短編



別れを告げられて落ち込んでたんじゃないのか。

「悔しくて…泣いたのか??」

「泣けなかったんだけど貴浩見たらホッとして泣けてきたんだ。いきなり泣かれて困るよね、ごめんね貴浩」

「それはいい」

幼馴染で小さい時から一緒に居るから家族みたいな安堵感があるのかもしれないな。

遠回しに俺は改めて恋愛対象外だと言われている気がしたけど、俺以外お前の側に居るのはないな。

「光希。俺にしとけよ」

「え…??」

「だから、俺はお前が好きなんだよ」

あれ…??

光希の目が点になっているのは気のせいじゃない…よな。

「嘘。だって貴浩私の事ただの幼馴染だって言ったから諦めたのに!!」

今度は俺の目が点になった。

「いつ言った」

「高校入る前だから3ヶ月前だよ」

「…俺、覚えてねぇ」

光希はソファから立ち上がって

「さ、最低!!貴浩のバカ!!」

肩を震わせて怒る光希を横目に俺は頭を抱えた。