え、

今何が起こってるの


私の目の前には泣きながら頭を下げる翼
なんで翼が謝ってるのかさっぱりわからない

「翼!顔を上げて!なんで翼が謝るの?謝らなきゃいけないのは私の方だよ...」

体調崩してごめん、迷惑かけてごめんって

私の言葉を聞いた翼は目を潤ませながらこちらを見た

こんな翼を見るのは初めてだな...
呑気にそんなことを考える

翼「そうやって俺はいつも紗和に我慢させてた。紗和はいつも俺優先で、そんな生活だから体も壊しちゃうし。言いたいことも言えなくなってたよね...」

「え...」
翼がそんなに私のことを見てくれてたなんて

驚きでうまく言葉が出なかった

そんな中翼は続ける
翼「俺は...お前に無理させたくない!我慢してほしくない!!お願いだから俺を頼って...本音を言って......!」
私を抱き寄せて、半分叫ぶように言った

その言葉を聞いて、私の中で何かがプツッと切れた