「......ん」

激しい頭痛で目が覚めた


「あれ?」
確か寝室で少し休もうとして...

あ!そのまま寝ちゃったんだ!!

翼がお風呂から出てきちゃう!

そう思って起き上がろうとすると右手に温もりを感じた


不思議に思って見てみるとそこには私の手を握り眠る翼がいた


辺りを見渡すと、体温計やら冷えピタやら...

「看病してくれてたのかな」
胸の奥がじんわり暖かくなった気がした

そんなことよりこんな所で寝てたら翼が風邪をひいちゃう!


「どーしよ」

まずベッドで寝ないとだよね

私はベッドまで翼を運ぶことにした


「...よいしょ!」

あれ?

翼はなかなかの長身、なのに私でもなんとかベッドまで持ち上げられた

いくらスラッとしてるからって軽すぎる


「最近ずっとお仕事だったもんね...」

こんなに痩せちゃってたのを恋人の私が気づけないなんて
恋人失格じゃん

「ごめんね」
こんなになるまで気づけなくて


せめて今日からでも頑張ろう

そう思って栄養のある料理を作るためキッチンに向かった