《翼side》
...あれ?動けない


何かに服を掴まれて動けなくなった

後ろを振り返る



すると、そこには俺の服を掴んだまま眠る紗和がいた

「紗和?どーした?」
俺は出来るだけ優しい声で聞く

紗「行かないで...」

え...。紗和がそんなこと言うなんて



紗「ここに翼がいるなんてありえないのに」

「は?」



紗「ずっと醒めないでほしい」

どうやらこいつはこの状況が夢だと思ってるらしい

すると紗和の目から涙が零れた


紗和「今だけは行かないで...!一緒にいて...」







...俺はここまで紗和を追い込んでいたのか