ダッダッダッダッ
バンッ
ドアを開ける音で碧は起きた。
「碧!起きなさい!」
お母さんがいつものように起こす。
「ん〜…起きてるよ。」
そう言って起き上がる碧を見て、
お母さんはニッと笑って
「さぁ、ご飯だよ!」
そう言って下に降りていった。

*☼*―――――*☼*―――――

「おはよ〜」
碧は眠そうに食卓につき、ご飯を食べ始めた

ふと、両親に視線をやると、2人はニコニコしながらこっちを見ている。
(ん?なんだろ………あっっ)
「今日はいつもより朝食を少しだけ豪華にしたんだけど…気づかなかった?」
お母さんが心配そうに見ていると、姉が
「そんな分かるわけないじゃん!笑」
と、笑いながらいうので、つられて碧も
「そうだよ!ただいつもの食パンより高いやつってだけじゃん!笑」
「父さんはすぐ分かったぞ!」

今日も石橋家は賑やかです。

✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――

「わっ、もうこんな時間じゃん!アタシもう出なきゃ!」
「えっ、お姉ちゃんもう出るの?」
「ふふ、また、帰ってきてから話すね。」
ちょっとはにかみながらお姉ちゃんはそう言って先に出た。
「ほらほら、碧、着替えてきなさい、なっちゃんと行くんでしょ?」
「は〜い」

一ヶ月前に着ていた制服とはさよならをし、
今日から新しい制服になります。
(なんだか着慣れないな…)
リボンをピシッと結んで、洗面台に向かいます。
ここからが戦いです!
「もう!この猫っ毛!天パ!」
毎日朝はこの戦いが起こります。

「よし、OK、いってきまーす」