僕が君と出会うことになった骨董屋に入ったのは6月の蒸し暑い日だった。 その日も朝からしとしとと雨が降り続いていてなんとなく空気が重く感じたのを覚えている。 その骨董屋の前には赤や紫の紫陽花が鮮やかに咲いていた。