※ここからは、健さんとゆきに聞いたことを書きます。

虚ろな目をした私に、健さんは、気づいた…。
「誰? お前」
「ん? 健だよ?」
異変に気づいた健さんは、続けた。
「お前は?」
「晴輝」
「あ? もう一回聞くぞ。お前の名前は?」
「晴輝」
「…」
そう答えた私はゆきの方をを見るなり、ゆきに殴りかかった。
晴輝の髪を掴んで、健さんは殴った。
その後、意味が分からない言葉を、私は泣きながら叫んでいたらしい…。
夜中に目が覚めた私は、まわりを見る。
健さんは下の階で眠っていて、ゆきの姿はなかった。
探すとロフトの上で横になっていた。
ゆきに話しかけてみたかれど無言のままで…眠っているのか無視されているのか分からなかった。
下に降りると携帯にメールの着信があっていて、ゆきからだった。