まだ死にたくない…
嫌だ…
死にたくないよ…
助けて…
助けて……

目が覚めると朝で、身体中医療器具だらけだった。

生きてる…
よかった……

めずらしく親が病院に来ていた。
病室に入ってくるなり私へ向けた言葉。
それは――
「あんた死ぬんだって」
無表情で言った母親の目は鋭くて冷たかった…。
診察室で説明を受けているのを知っていたから、それだけで話に信憑性)が生まれた。
「あんた手術しなきゃ死ぬらしいよ」
「なんで?」
「あんたの心臓普通じゃなくて変な形なんだってさ。あんた頭だけがおかしかったんじゃなくて体もでき損ないだったのね」
「そっか。もう帰っていいよ。あとは自分でするから」