姉は帰りたいと小さな声で泣いた。
私にはどうしようもなくて、雨が降るなか、タクシーで家に帰る。
帰ってからは、姉とひたすらメール。
《家に帰りたい》
《明日になったら帰れるよ。》
《もうイヤ…。》
《なんで…?》
《死にたい…》
そんなメールが姉から来るたびに、私は胸がざわついた。
私と姉がかぶってしまうから。