まわりを見渡してナースコールらしいものを見つけて、看護師を呼ぶ…。

…タスケテ…
怖い…怖いよ…
助けて…助けて…
誰か助けて…
お願い…
助けて…

暗闇の中に身体がじわじわと落ちて行きそうな感覚に、ひとり泣いた…。
ダイジョウブダヨ。
看護師が来て言うけれど私はパニックに陥り、わけが分からなくなっていた。

助けて――
右手がない――

いや、あるんだけど私の頭があると認識していない。
手で触れているはずなのに、私の頭は自分の身体の一部が欠けていると認識して、泣き叫ぶ。
わけも分からないまま、ただ泣き叫ぶ。
病室に冷たく響く私の声。