ー私は金井かな。これは小学生時代の私と1人の少女の実話を元にした友情物語ー

×月×日
キーンコーンカーンコーン

チャイムと同時に先生と1人の少女が教室のドアから入ってくる。

騒がしいクラスの全員が静まり返った。

先生が黒板に少女の名前を書く。

どうやら彼女は転校生のようだ。

そして少女はかたく閉ざしていた口を開いた。

そして彼女は少し恥ずかしそうに自己紹介をした。

「初めまして。増野ももです。宜しくお願いします。」

自己紹介は一言だった。

最初、私は

(つまらなさそうな子だな)

とばかり思っていた。