「⁉」
私は驚いた拍子にベッドから転がり落ちた。

な、何? 今の声…
後頭部の痛みを堪えて起き上がると、目の前に黒い影が現れた。

「あーあ、お前ドジだなぁ」

デリカシーの欠片もないことを言われたが、今はそんなことを言っている場合ではない。