僕の予想を遥かに超えた温室の荒らされ具合だった

思わず頭を抱え、腰を抜かす

隣に来た彼女は悪いことをしたとは思っていない様子

相当ガタが来ているのだろう

「はあ…」

涙目の僕に彼女は首をかしげる

「うれしい?」

「ううん、嬉しくないよ」

今にも暴れそうなくらいに内心が荒れている

それでも、暴れないのは彼女を憐れんでいる気持ちがあるからだろう

だけど、彼女に出会ってから久しぶりに感情というものを思い出した気がする

彼女の心臓はどうすれば治るかわからないけど

僕しかいないから



「お風呂に入って来て、朝ご飯作るよ」