用意してもらった部屋でゆっくりしてよ!

それにしても、大輝ん家って、広い

豪邸か!っての



かっこよくて、運動できて、お金持ち

モテないはずがないよ








部屋でゆっくりしてると、


「トントン」

「はーい」

ままかなーって思ったら、

「佐藤…」

大輝だった

今日くらい…普通にしてよ

「なに??」

「なんか、お前最近変だから」

「そうかな??」

「うん、俺になにか怒ってる??」

「全然!怒る理由ないし!」

「じゃあどうして?」

「なんにもないって!」

「ううん、ある」

「ない!」

「ある」

「ない!」

「…おい、泣くなよ」

え?私泣いてんの??

ほんとだ、泣いてる

「そんなに辛いことがあったのかよ」

「あったよ!」

「何があった、言ってみろ」

「なんで大輝に言わなきゃいけないの!?」



あぁ、だめだ、また大輝に冷たくしちゃった




「…」

「…ごめん、大輝」

どうする??わたし

いっそのことここで全部言っちゃう??

だけど、私告白なんてしたことないし…

「…させたくないから」

「…へっ??
なに?ごめん、きいてなかった」

「お前に、辛い思い…させたくないから」

「…大輝」

「全部、言えよ」

「実は、大輝と菫が付き合ってるって聞いて…」

「おい、それって…」

ほらやっぱり、ホントだったんだ

テンパってる

「そうだよ、悠太から聞いた」

「それがそんなにショックだったのかよ」

「当たり前じゃん!だってわたしずっとずっとずっーと、大輝の事…」

「香音」

「…え?」

今、香音って言った??

佐藤じゃないの??

「あれは嘘だよ」

「…そこじゃなくてその前なんて…」

「香音。って言った」

「やったー!
え、香音って言ったよね!?!?」

「そんなに嬉しいのかよ」

「嬉しいよ!
それで、その後なんて言ったっけ?」

「お前なぁー、人の話をちゃんと聞け!」

「ごめんごめん!」

「あれは嘘だって言った」

「……え!?
う、う、う、う、嘘!?!?!?
え、なに、嘘!?
嘘なの!?」

「って言ってんじゃん」

「え、じゃあ、なに、菫とは付き合ってないの!?」

「あぁ」

「そうだったのぉ~!!!!!!」

「何、また泣いてんだよ」

「これぞ、嬉し涙か!」

「どこが嬉しいんだか」

「嬉しい嬉しい!ありがとう!大輝!」

「…ッハハ、俺なにかしたかよ」




その時、ままが帰ってきた

「あ!まま!おかえりなさーい!」

「お前、まだままって呼んでんのかよ」

「悪い~?」

「子供か」

「いいのいいの!
まだまだ立派な子供なんで!」



そう言ってキッチンにいるままのもとへ


「香音ちゃん!
手伝ってくれる??」

「もちろんです~!!!」

「今日は、香音ちゃんの大好きなシチューよ!」

「やったー!」

そんなことまで覚えてくれてたんだ♪

大好き、まま!!!





食卓には、わたしが大好きなものづくし♡