「おい、いい加減起きろ。」




うっすらと稲嶺 遙の体が動いた。




「んン……。ここ…は、どこだ?」




「学校。教室。」




「んぁ…。んー桐生くんかー…起こしてくれたのぉ?もう少し寝かしてぇ…。ありがとーぉー」




「え?」




「え?」




「お前、俺の名前わかるのか…?」




僕は動揺を隠せず、声が少し震えていた。




稲嶺 遥と しばしの間見つめ合う。




そして、目が覚めたのか 驚いたように目を見開いて




「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」