《創真side》
「ねぇ、創真!大好きだよ」
そういってとびきりの笑顔を見せてくれる彼女が好き。
名前を呼ぶのさえ、恥ずかしくて照れくさくて
いつも“あんた”としか呼べないのに
彼女は不安になりながらも今日も俺のそばにいてくれる。
芽衣が俺のそばにいるだけですげぇ幸せな気持ちになって心が満たされていくことを芽衣はきっと知らないだろう。
告白されたとき、すっげぇ嬉しくて一人で柄にもなくガッツポーズまでしてダチに自慢の電話までしたことも彼女は知らない。
俺は芽衣とは違って
「好き」も「大好き」も滅多に言わない。
だって、毎回言ってたら芽衣の照れた可愛い姿が見られなくなりそうだから。
たまにいうと本当に心の底から嬉しそうに笑いながら
頬を真っ赤に染めて綺麗なその瞳で俺を見つめる。
その瞳で見られると内心は信じられないくらい心臓がうるさく騒いでいるから表に出さないようにするのに必死だったりもする。
とにかく、俺は可愛い芽衣にベタ惚れ。
今まではしなかった嫉妬もするし、大切にしたいと思うから。
今はまだ早いから言わねぇけど
いつか、大好き以上の言葉を俺から言うから。
たった一言、『愛してる』と。
芽衣、この先もあんたは俺だけのもの。
*END*



