「…それってヤキモチですか?」
恐る恐る尋ねてみれば、彼は表情一つ変えずにコクンと一度だけ頷いた。
「う、嬉しい……
あたしばっかり好きだと思ってたから」
「こんなに妬かせてどうしたいの?」
トン、と壁に手をついてあたしの顎をクイッと持ち上げる。
あたしの後ろは壁で逃げ場所がない。
だから、さっきから鼓動がうるさいぐらいに鳴り響いている。
「えぇ!?」
「何してくれる?」
こういうときって何したらいいんだろう…!?
き、キスとか…!?
そう思って、少し背伸びをしてちゅ、と創真の唇に触れるだけのキスを落とした。



