あたしの手に残ったのは創真の黒色のスマホだけ。
いつも素っ気ないけど今日は一段と素っ気ない。
なんで?朝は普通だったのに。
お昼が近くなかったから眠いのかな?なんて思ったりもしたけどさっきの授業で創真は思い切り寝ていたし……。
「そういえば、ご両親がお留守の時に
野菜炒めぐらいは作れるようになっといたほうがいいよ」
創真は料理ができないから一品ぐらい作れるようになっておいた方がいいと思うし、
コンビニ弁当だと栄養が偏りがちになってしまうから。
「あんたに指図される筋合いない」
「なっ…!もういいし!」
せっかく人が言ってあげているのに!
それに創真が不機嫌な理由はいくら考えても結局答えなんてでなくて予鈴が鳴ったので奪い取ったスマホを彼の机の上に置いて自分の席に戻った。
そのまま、創真とは話すことも目が合うこともなく昼休みを迎えてしまった。
「ハァ……」
授業なんて当然頭に入らず、重いおもーいため息を零す。
お昼休みをぼっちで過ごすなんて初めてだ…。
いつもは創真と一緒に過ごすから。
過ごすと言ってもただ一緒にお昼ご飯を食べてあたしがひたすら一人で話しているだけなんだけど。



