「……あっそ」
え!?それだけ!?もっと他にないの…?!
あたし、これでも結構勇気出して言ったつもりだよ。
とくにリアクションをとるわけでもなく再び視線をマンガに移す彼。
もうっ…ほんと素っ気ないし、クールすぎる。
さっきの甘さはどこに消えていったんだか。
「もういい。夜ご飯の準備してくる。キッチン貸してもらうよ」
ここにいるのも嫌になって立ち上がってドアに向かおうとしたら、ギシッとベッドのスプリングが鳴って後ろを振り返ると創真がこちらに向かって歩いてきていた。
そして、あっという間にあたしまでたどり着き
そっと優しく強く抱きしめた。
「マンガになんかなったらこんなことできないけど?」
「へ…?」
「それでもいいの?
俺はあんたに触れられないなんて我慢出来ない」
耳に彼の吐息がかかるからジンジンと熱を帯びていく。
そして、あたしの鼓動はありえないくらいドクンドクンと早鐘を打ち始める。



