「…なに?」
「ううん。何でもない」
「ふぅん」
それだけいうとベッドの上に置いてあったマンガを手に取り、読み始める。
少しだけそのマンガにヤキモチを妬いてしまう。
あたしの創真なのに…あたしにはあんまり構ってくれないくせにマンガはすぐに読むんだから。
「あーあ、あたしもマンガになりたかった」
バカみたいだけど本気でそう思う。
それなら、もっともーっと創真に構ってもらえたのに。
創真の暇つぶしにでもなんでもなれたのに。
たまにマンガを読んでクスクスと笑うから創真を笑顔にだってできたのに。
むぅ…マンガさんはズルいよ。
あたしの創真を返してください!



