【完】あんたは俺だけのもの。





無駄なものは一つも置いてなくて、清潔感が溢れる部屋はあたしの部屋とはまるで大違いだ。


だって、創真をあたしの部屋に招いた時にコイツなんて言ったと思う!?


『……あんた、女?』


不愉快そうに眉間にシワを寄せて言ったんだよ!?

ありえなくない…!?
そりゃあ、創真の部屋からしたら汚いかもしれないけどさぁ、あたしだって必死に片付けたんだからね。



部屋に入ると創真はすぐにベッドにドスッと座った。
あたしはベッドのすぐ近くまで行き、カーペットの上に座った。



すると肩をトントン、と叩かれて後ろを振り向けば創真が気に食わないとでもいうような表情を浮かべていた。



「な、なんでしょうか?」


「座るところ間違ってる」


「え?なんで?いつもここじゃん」



いつもの定位置。
それなのにどこが間違っているというの?