「おい海音。」

「なっ、何よ!邪魔しないでよ!海斗!」

海斗、こいつは正直者だ。

海音の事も、正直に打ち明けてくれた。

だからこいつは、信じれる。

「もうやめないか?こんな事。」

「嫌よ!海斗だってあの子が好きだから…」

「それ以上言ったら許さないよ?」

「うっ!」

泣きながら叫ぶ海音とそれをにらむ海斗。

双子だと思えないほど正反対だ。

「ほら謝って、
今までの分もさっきの事も。」

「ごめんなさい。あ、謝ったからね!」

ッチ逃げやがったか。

「太陽、星夜、菫、向日葵。」

いきなり海斗に名前を呼ばれた。

「今までの事謝る。ごめん。俺はお前らともっと仲良くなりたかった。海音は、その事を知っていたから提案してきたんだ。
〝私の言うこと聞いたら仲良く出来るよ〟って。」

そこまで言って海斗は黙ってしまった。

「…いいよ。海斗には悪気は、なかったんだし。ちゃんと謝ってくれたから。」

すんなり許しやがった。これだからお人好しのひまは…

「ところで太陽。」

「ん?」

「おじゃまむしは、ここで退散しま~す」

二人つれていきやがったな星夜のやつ。

もう一回ちゃんと告白しろって事か。

「なぁ、ひま。」

「なに?」

「ずっと前から好きです。俺の彼女になってくれませんか?」

「そんなの、はいに決まってんじゃん!」

泣きながら抱きついてきたひまを、俺は支えるようにして抱き抱えた。

二人合わせてせーの

「「これからよろしくお願いします!」」