太陽side
あーあ。言っちまった。

こんなタイミングでひま、怒るかな?

って、あれ?

「ひま、泣いてる?」

「な、泣いてないよ!」

いや、泣いてるだろ。

何年もお前を見てきた俺でも、そうじゃなくても分かるだろ。

「ちょっと!太陽!頭撫でないでよ!」

可愛くて無意識に頭撫でてた。

何やってんだ?俺。

ひまだってビックリして固まってるし。

いや、俺だって固まってるだろ。

状況が読み込めない。

は?いや、今どうなってんの?

何か熱くなってきた。

これも、ひまのせいだからな!

「え、えっと、あの、何かごめん。」

ひまの顔が赤くなってるのが分かって、なぜだかわからないけど謝った。

「え、あ、うん?」

「ちょっとぉ!私の事忘れてない!?」

「完璧に忘れてた。」

と、俺。

「えーと、あ、うん。ごめん?」

と、ひま。

「いや、俺らもだから。」

と、星夜。

「ほとんど空気だったね。」

と、菫。

「ひどいわね!」