太陽side


やっぱりな。
やっぱり海音だったか。
波木海音。俺は、あいつの事が嫌い。
だって、海斗を使ってひまをいじめてたから。
それで俺には、海斗のせいにして。
自分は、何もやってない。何も知らない。って顔して。
イラつくんだよ。
高校に入って一緒になるとか最悪だよ。
ひまと仲良く?話してる海音に言った。
「おい、海音。」
「なぁに?太陽くん」
うげぇ。気持ちわりぃ。
「俺も最初からわかってたぞ。お前がいること。」
「え!ホント?運命感じちゃう。」
運命じゃないけどな。
「後な。俺、最初からわかってた。」
「え?何が?」
そうそう。12年前から
「お前が、海斗を使ってひまをいじめてた事だよ。」
「え~?何の事?」
…ッチとぼけやがって
「とぼけんじゃねぇよ!
海斗から聞いてたんだよ。お前の本性。」
「ほ…本性って?」
こりねぇやつだな
「媚売ってないお前だよ」
「バレたか。そうよ!私が向日葵をいじめてた。」
「えっ!?そんな…」
ひま、悲しそうな顔してる。
「邪魔だったのよ!太陽くんの回りにうろちょろして!」
はっ!バカだなこいつ。
「俺があいつの回りに居たんだよ!
俺が…俺がひまの事が好きだから!」
…言っちまった………