かけられていたタオルケットを見つめていると、 『水飲んでもうちょい休んだら帰り。』 (……この人、) 知らない人に助けられてしまったようだ。 『……あぁ、今日は龍の誕生日やねん。』 私の耳元でそう言った。 「…………え?」 ーーーーーリュウ 私が固まっていると、 一瞬、その場がピリッとした。 『………将希(まさき)の女?』