『………ひとつの組があってな?そこの下についとるチームが、虎俄と龍騎。…橘の事故があってから揉めたりもしてたんやけど、あの後リュウがすぐいなくなったからな、今は友好関係よ。』
将希はそう言うと、出来上がったばっかりのパスタを食べ始める。
「そうなんだ。……あの、吏玖って虎俄、」
『……俺?』
ドアの前に寄りかかるように立つ吏玖、
『…おぅ、早かったやん。』
『……そっか、阿実知ってたんだ。』
なるほどね、と付け加えると、
私を見てニヤリと口角を上げる。
「……ずっと虎俄を憎んでたから、」
なんか複雑だ。
翔の事故は虎俄のせいって思ってたから、
『……まぁ、そうなるわな。』
『……そうゆう阿実は悠雅といつ知り合ったの?』
吏玖は探るように、
答えが知りたい子供のように、
私の言葉を待ってる。
「……最近だよ?」
会った事、
ないよね?
