『……え?』
今日悠雅は朝早く仕事へ行った。
吏玖もあれから会ってない。
2202室のキッチンでお昼ご飯を作る私、
そして向かいには、バイクの雑誌を読みながらカウンターに座る将希。
「……リュウの事知ってたでしょ?壱月の事も知ってるの?」
だったら、
あの事故も知ってる?
『………まぁ、龍騎の事は知っとるよ。』
将希が1番聞きやすいと思った。
悠雅は心配すんな、で終わりそうだったから。
今将希と2人の状況はラッキーだと思った。
「……なら、あの事故の事も?」
真剣な面持ちの私に、
『………2年前の、やんな?』
将希は、スマホをいじりながら話し始めた。
『………元は虎俄も龍騎も同盟みたいなもんやってん、一部を除いてな。』
え?
仲悪いんだと思ってた。
