LOST LOVE ~影恋~




『………は?布団?』



なんで、と悠雅。



「……だって1枚しかないじゃん。」



『いつもちゃんとかかってんだろ。』



「……そうゆう問題じゃない。」






タオルケットを見ながら、思い出して顔が熱くなる。






『……なら、これにしようぜ。』





悠雅は触り心地が気に入ったのか、




1枚のタオルケットを指さす。






「…おっ、気持ちいいー。」



私も触るとかなり良さげ。




『……じゃ、布団は終わりな。』







そう言うと、黒と白を持ってレジへ向かう。









(…高そうだったけど、いくらなんだ?)







気になったので値段を見てみる。









(…2万?!)







「……悠雅お金、」




私が渡そうとするけど、






『……いらねぇよ、女に払わす男なんかいねぇだろ。』









いや、いるよ。