しばらく店は休むという事を沙英に伝えると、何かあったらすぐに連絡する事を条件に了承してくれた。 マンションまで歩いて10分ほど、 (聞きたい事がまた増えた…) スーパーの前を通り過ぎる時、 「……そういえば、冷蔵庫飲み物しか入ってなかったな。」 『阿実さん!』 懐かしい声に足が止まる。 「壱月っ!」