「…じゃ、いってきます。」
玄関で見送ってくれる将希。
『気ぃつけてな。』
「沙英とランチするだけだから。」
『おー、夜には帰ってくるんやで?』
将希に分かったと返すと、
何日かぶりの沙英と合流するためにマンションを出た。
「おーい!ここここ!」
沙英に言われた店に着くと、
テラス席の手前の席に手を振る沙英が見える。
「どしたの?店も何日か来てないし心配したよー!」
肩までの髪を今風にアレンジして、
座った私を大きな瞳で覗き込む。
「あーうん、色々あって……」
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