日常に戻ったと思ってたけど、
「龍のバースデーから付き合い悪くなったのってコイツのせいじゃない?」
「てか何日龍といるわけ?」
「龍とホテルから出てきたの見た子もいるんだけど。」
平手打ちをくらった後、3人の女が私を取り囲む。
手を掴まれた時、
斉藤さんを思い出してゾッとした。
「っ、離してっ」
暑いはずなのに、
冷や汗が流れる。
「そうだ、ユウスケ達も呼ぼうよ。」
「いいね、懲りてもらわないとね。」
そうか、悠雅の取り巻きか。
逃げるのも諦めた私は、
地べたに座って動く気にもならない。
『………ほらね。』
