「……ごめん、勝手に勘違いして、」 私はまだ理解できない事の方が多いけど、 この2人は私を理解したようだ。 『…………我狼って知ってるか?』 「……がろう?」 『…白鳥組ってヤクザの下にあるチームで、そこにおるんよ。』 悠雅と将希の言いたい事、 もうこの件から手を引け。 壱月も言ってた、どうにかできる相手じゃないって、 やっと見つけたのに、 私は何もできない。 『……阿実、泣くな。』 大きな手が、 私の頭を優しく包んだ。